【ネタバレあり】永遠のこどもたち 考察&感想 バッドエンドと捉えてみる!
ちゃす。まりあんぬです(*'ω'*)
『永遠のこどもたち』の考察をしていきます。
ちなみに、原題は「El Orfanato」、「孤児院」という意味です。
ネタバレありで話していくのでご注意を!
ネタバレなし感想はこちらからどうぞ↓
評価:10/10
グロ度:低
映画のラスト、ラウラは「死」を選ぶ事で幸福に包まれます。
シモンは言います。
「ここでみんなの面倒をみてよ。ここなら、海もあるし子供たちもいるよ。お母さんの夢だったんでしょう? 」
その言葉に、微笑むラウラと子どもたち。
幸せで暖かな光が満ちる。
これからはじまる幸せな日々を思い描いて、ラウラにやっと笑顔が戻ります。
でも、君たち全員死んでますから!残念!
しかも、めちゃくちゃ悪霊ですから!これからも色んな人殺すんでしょうね!
殺されたシモン
映画の中では、
ラウラが気付かずに、地下の扉を塞いでしまった。
その結果、起こってしまったシモンの死亡事故。
というように見えますが、
ちょっと待ってくださいよーーーぉ!
シモンは子ども達の霊にずーーーっと狙われていたんです。
◆トマスを家に招いた
トマスは、孤児院の子どもたちに虐められ、洞窟で亡くなってします。
そして、トマスは死んでからも洞窟から動くことが出来ず、一人きりでいたんでしょう。
ある日、シモンがトマスを発見します。
シモン「そんなところで何してるの?僕の家においでよ!」
私「それ誘っちゃアカン奴やで!」
霊って許可されないと家に入る事は出来ないんですよね。
でも、ここでシモンがトマスをご招待しちゃう。
トマスが家に来てから、奇妙なことが起こります。
◆悪意のある宝探しゲーム
シモンが宝探しゲームの末に、自分の病気のこと、そして養子であることを知ってしまいます。
これは、明らかにトマス達が、シモンとラウラを仲違いさせようとしています。
シモンの絶望感を煽って、より死に近付けようとしています。
実際にシモンは、
「大人になりたくない」
「自分は死に近いから、トマス達が見えるのだろうか」
と、弱気な発言をしていました。
その後、折角のパーティーにシモンが参加したくない〜と駄々をこねたところに、ラウラが強烈なビンタ!
圧倒的ビンタです。
さらに2人の溝を深まってしまいました。
ちょっとシモンかわいそうかなぁ。
自分が死ぬかもしれないと気付いて、パーティー出たくないって普通だと思うんだけどね〜〜(´・ω・`)
ライラも悩んでたんだろうけど、シモンまじかわいそうだったわ……。
このビンタ事件によって、2人の気持ちは決定的に離れてしまいました。
◆トマスに取り憑かれたシモン
トマスのマスクをかぶって、シモンが現れるシーン。
これ絶対おかしいですよね!?
シモンは、たまたま地下室を見つけて、たまたまトマスのマスクを手に入れた……。
偶然が重なりすぎでは……⁉︎
いくらケンカしたからって、ライラに対してあんなにも暴力的に振る舞えるものでしょうか。
トマス……、お前さては取り憑いてるな?
◆トマスとシモンの共通点
霊は、共通点があると共鳴しやすいと言われています。
トマスとシモンには以下の共通点があります!
・子供
・親がいない(シモン:養子、トマス:孤児院)
・死に近い(シモン:重病持ち、トマス:死んでいる)
このように、トマス達に誘われて、シモンは死に向かっていったように思われます。
感動のラスト……の裏にある怖さ
死を選んで、手に入れた永遠の幸福……。
ラウラの息子に対する愛は、美しく、感動的です。
しかし、その影に潜む鬱屈とした闇を見ないわけにはいきません。
孤児院の子供たちに虐められ、殺されたトマス。
トマスの母親に殺された、孤児院の子供たち。
トマス達に取り憑かれ、殺されたシモン。
シモンの死に絶望し、自殺したラウラ。
このラインナップで、どうして幸せな未来に繋がるのか。
きっと、血みどろで、凄惨で、残酷な物語を作るに違いない!(*-ω-*)
ホラーは、やっぱりバッドエンドが良いよね!笑
まとめ
色々と映画は見てるけど、トップクラスで好きな作品です。
伏線回収の仕方がまじですごくて感動した!
序盤の「ダルマさんが転んだ」の伏線を回収して、孤児院の霊とのコネクションで使うの本当に最高でしたね。
そこまでグロくもないので、ホラーちょっと苦手だな〜〜って方にも、おススメです!
以上、まりあんぬでした〜(*'ω'*)