【ネタバレあり】大人向けのリメンバー・ミー 微妙だった3つの理由&考察 ミゲルがかわいそう!
オラ〜〜!
寒暖差と花粉にやられて鼻水しか出ないまりあんぬです。
この時期何着ていいか本当に迷いますよね。
さて、最近見たリメンバー・ミーの考察&感想&こんな展開あったらよかっなぁ〜!の妄想を話していきたいと思います(*^ω^*)
評価:6/10
一言感想:ミゲルは何も悪くないんや!
とりあえずミゲルがかわいそうで憤慨しました!
ネタバレありで語っていこうと思います。
ネタバレなしで見たい方、あらすじ等はこちらの記事でどうぞ。
私が不満だった理由を突き止めて、あわよくばこんなシーン欲しかったですぅ〜の妄想を書きたいと思います。
理由①メインテーマがはっきりしなかった
何をメインで言いたいのかが分かりづらい。
それは逆を返すと、様々な捉え方ができるので良作とも考えられます。
しかし、私はディズニー映画にはスカッと!王道の分かりやすいやつを求めていたのだ。
そのメインテーマがフワッとされちゃったから、
「ん?よかったけど、なんかしっくりこない……」
という感想になってしまいました。
この映画の大きなテーマは、以下の3つかと思います。
1、死とは何か
死の国では、注目すべき2つの決まり事がありました。
・現世の人に忘れられると、二度目の死=本当の死が訪れる
・死の祭りの時に、写真を飾られてないと現世に遊びに行けない
この二つの条件が言いたいことは明白ですよね。
死とは、肉体が無くなった瞬間ではなく、人から忘れられた時だ。
「思い出の中で、生き続ける」とか、よく聞くと思いますが、そこを死の国の設定で上手に見せてきています。
ミゲルが死の国を脱出する条件に、ヘクターは「自分の写真を飾ること」を約束させますよね。
つまり、ヘクターに二度目の死を与えないことが、一貫して提示された目的でもありました。
だから、最後のシーンでヘクターを助けるために、ミゲルは必死でひいおばあちゃんに語りかけます!
そのシーンが多くの人に感動を与えた理由は、自分たちが忘れない限り本当の意味では死んでいないんだ!というテーマが、グッと伝わってくるからだと思います。
2、家族の絆
ミゲルのおばあちゃんや親族が何度も言っていました。
「家族が一番大事なんだよ!」
でも、なんで家族限定でないといけないのか?
そこの理由が、私としては見えてこなかったですね……。
だって、友達でもよくない?
その人を大切に思う人は、家族だけじゃないよ〜。
死の国での条件は、家族限定じゃないですよね。
その人を覚えていて、さらに写真とか飾ってくれるなら、友達でも会ったことがないファンでもいいわけです。
しかし、そーいえばミゲルが生者の国に帰るためには、家族からの許しが必要でした。
これもよく考えてみれば変な話ですよね!
死人のギターを盗んだから、呪われたはずなのに、盗まれた当事者ではなく、自分の家族に許されるなんて。(結果的にヘクターのギターだったけど、設定としては合ってるかと)
万引きしたのに、ママに「いいのよ❤️」と言われて許されるようなもんじゃないのか?
それだけ、血の繋がりは絶対的に強いっていうことなんですね。
こういう細かい設定を使って、家族が一番大事なんやで!絆強いんだよ!感を演出してるよね。
でも、その家族大事やで〜というメッセージを伝えて行くのに、大きな問題がありました。
それは、、、、、
ヘクター、ほぼ他人問題です。
これがお父さんとかなら、いやでも家族感が出て分かりやすいと思う。
でも、ひいひいおじいさんだよ?
みんな自分のひいひいおじいさんの名前言える?
ヘクターがひいひいおじいさんという設定によって、
家族が一番大事なのよ!
っていうのがいまいち物語として伝わってこなかったなぁという感想です。
わざわざ遠縁を選んだ理由は、忘れなければ人は生き続けるというメッセージをより強調するためなんだと思う。
ひいひいおじいさんなのに、今でも家族の話題に出てきて、忘れないなんてすごく素敵だもんね(*^ω^*)
やりたいことは分かる。
そのメッセージにちょっとは感動もした。
でも、その永遠の家族性を強調するためには、ヘクターとミゲルの家族感をもっと演出すべきだったんじゃないの!?
そのキーポイントが、音楽にあったと思うの!
3、音楽の夢
ひいひいおばあちゃんの教えに従って、家族は音楽が大嫌いでした。
しかし、ミゲルだけが音楽を愛して、才能にも恵まれていた……。
これって、ヘクターの血を継いでいるからですよね?
音楽が大好き!という一点が、ミゲルとヘクターの血縁関係の証明だったんです。
したがって、音楽を愛して歌うごとに、ミゲルとヘクターの家族感は強くなっていきます。
だから、この映画において音楽ってとても重要なんですよね。
ミゲルは、ミュージシャンになるという夢を強く持つべきだったんです。
夢を諦めた瞬間、ヘクターは他人になってしまいます。
他人のヘクターを助けるために駆けずり回っても、家族の絆って大事だよね❤️とは、誰も思わないですよね?
この映画で一番伝えたかったはずの、家族の絆が、口で言ってるだけのチープなものに見えちゃうんです。
それぐらい大切な音楽……
なのに、、、、、、
音楽に対する情熱うすくねー!?
家族の理不尽な音楽批判に、ミゲルは納得しちゃうんだよね
死者の国を出るために、家族の方が大事だよとか言っちゃうし
もうちょっと熱く音楽に対する気持ちを描いてほしかったなぁ
音楽への情熱が足りない印象だったから、
ヘクターもいまいち家族っていうより、「この人がひいひいおじいちゃんだったのねぇ(登場した瞬間からそうだと思ってたわ)」
ぐらいの感想しか抱かなかった。
ヘクター「こんなに音楽が好きなんて、やっぱり僕のひいひい孫だな……☆」
ぐらいのやり取りは欲しかったです。
理由②キャラ設定が弱い
物語って、キャラクターが確固たる意志を持っていて、それが叶ったり覆ったりするから、面白いし感動するんだよね。
たとえば、
ズートピアなら、主人公のウサギちゃんは「警察官になりたい!」と強い夢があるし、
アナと雪の女王なら、エルサが「私は一人でいたいの!」と頑なにアナを拒否します。
陽のキャラクターの主張と、陰のキャラクターの主張がぶつかって……っていうのも熱いし、王道ですよね!まりあんぬの大好物です。
たとえば、
NARUTOで言えば、ナルトは「火影になる!」と頑張るし、サスケェは「復讐しちゃる!」と燃えています。
リメンバー・ミーには、そこが欠けているのです。
ミゲルは、音楽よりも家族の方が大事!と、自分の夢を否定してしまうし、
ヘクターは、音楽はもう辞めたんだ……と言いつつ、結構簡単に歌います 笑
音楽が大好きなミゲル VS 音楽が大嫌いなヘクター
みたいな、王道パターンを求めてたワケですよ。
そのぶつかり合いの中で、音楽と家族の両立が欲しかったの。
理由③期待していた展開がなかった
音楽と家族の両立がスッキリと描かれなかったのが本当に不満でした。
終始家族が一番、夢は二番みたいな構図が気に入らなかった。
最後に、ちらちらーっと家族とも仲良しで音楽もやってるよ☆ってなったけど、そこを丁寧に見せて欲しかったよぉ。
私が一番ムカついたところが、ミゲルの音楽が理不尽に否定されるところです。
序盤で、おばあちゃんに自作ギター壊された時は、さすがの私もブチ切れましたね。
やっていいことと、悪いことあるやろがーーーー!!!!!
ミゲルにそんな酷いことするなら、お前らの作った靴全部燃やすぞ!?!?!?
いま同じことしてるんだからな!?!?!?
あーーーっ、でもこういう人種は自分たちの理不尽が正義だと思ってるんだろうな。
ミゲルのためだって謎の家族愛押し売りパターンだろうな。
本当この靴工房に火付けたくなるわ。
( ^ω^ ) 「まあ、でもこの布石があってこそ、終盤でミゲルが認められた時のスカッと感があるんでしょう。わかります。しかし、その際には自作ギター壊したこと絶対に謝れよ。絶対やぞ」
映画終了後。
( ^ω^ ) 「謝らなかったどころか、死者の国でさえも音楽やりたいって頑張るミゲルを『やれやれ、この子はワガママばかり言って……』感が拭えないのは何故なの? 音楽やることを許してあげましょうって上から目線は最後まで変わらないのね。 ひいひいばあちゃんの夫に対する怒りが、理不尽パンチで八つ当たり食らってただけですよね。 ミゲルは何も悪くな……ああ、謝んなくていいのよミゲル!やめて!止めて!誰かこの子に個人の自由を教えてあげて! 」
もうね、悲しかったよ。
いや、「家族なんかいらない」って言ったのは良くなかったと思うよ?
それに対しては当然謝るべき。
でも、その前に家族から理不尽に音楽全否定の上で、大事なギター壊されてるんだからね。
ひいひいじいさんが音楽で出て行った?
知らねーよ!!!!!!
死の国を去る時に、当事者のひいひいばあちゃんから、音楽をしていいよと許しを貰うんですよ。
なんでお前に許してもらわないと、ミゲルは音楽やっちゃいけないの!?
個人の自由って知ってる?
音楽嫌いなのは、貴女の自由。
音楽好きなのは、ミゲルの自由。
本当腹立って正直感動どころじゃなかったよ。
私が求めてたんと違うのよ。
ミゲルは、家族いらないって言ったこと謝って。
家族は、音楽を否定したことを謝って。
お互い謝って和解した上での、音楽と家族の両立を見たかったの。
そこをめちゃくちゃ終盤の、その後〜みたいな絵が流れるところでフワッと片付けられてモヤモヤしたんですよ。
◎こんな展開欲しかった!〜妄想〜
ここから私の妄想なんですけど、↓こういうストーリー展開が見たかった。
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ヘクター「音楽のせいで大切な家族を失った。二度と音楽には関わらない、歌わないって自分に誓ったんだ」
しかし、娘のココと会うためには、音楽大好き少年のミゲルと行動を共にしなければならない。
渋々、ミゲルに協力するヘクター。
友人が死にそうな場でも、デラクルスに会う権利をかけたコンクールでも、頑なに歌おうとしないヘクター。
ミゲル「音楽を理不尽に否定する家族なんていらない。音楽でたくさんの人を幸せにするんだ!」
音楽嫌いなヘクターに、音楽の素晴らしさ、自分のひいひいおじいさんを尊敬していることを無邪気に話す。
最初は否定的なヘクターだったが、無邪気に音楽を楽しむミゲルに過去の自分を重ねる。
なんやかんやで奥さんと和解して、ミゲルのおかげだと感謝&音楽の力ってすげーっ!
終盤のシーン、デラクルスの悪事を暴いた後、ライブ会場乗っ取って、ミゲルとヘクターで歌う。奥さんもデュエットで一緒に歌って、親族はコーラスで入る。(ここ山になる)
鐘の下敷きになって死んだ?かと思われたデラクルスだが、悔しくてドサクサにまぎれてヘクターの写真燃やしちゃう。
苦しそうにもがくヘクター。
時間は残り少ない。
ミゲル「ヘクターごめん。音楽よりも、家族の方が大事だってやっとわかったよ。だって、ヘクターが死んだら嫌だ!一生音楽はやらないって誓うよ。だから僕を現世に帰して。早くヘクターをココに思い出させなきゃ」
ヘクター「謝るのは僕の方だよ。僕のせいで大好きな音楽を否定されて辛かったろう。ごめんな……。僕は、君のおかげで一番大切なことを思い出したんだ。僕は、家族が大好きだった。家族で歌う音楽が大好きだった。そして、音楽で笑っている家族が大好きなんだ。ミゲル、ありがとう」
奥さん「もう朝日が昇る…。帰りなさい、ミゲル。もちろん条件はなしでね」
ミゲル、現世に戻って、ココに一生懸命に話しかけるが、反応がない。
ミゲルは、ヘクターの最後の言葉を思い出します。
ミゲル「家族が大好きで。家族と歌う音楽が大好きで。音楽で笑う家族が大好き……」
ミゲル「音楽が家族を繋げる……?」
リメンバーミー歌う。
fin....
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全体の流れはこういう感じが欲しかったです。
ストーリー展開とは別なんだけど、音楽をテーマとして掲げるならライブシーンもっと盛り上がりが欲しかったなぁと思いました。
デラクルスと戦いながら、ライブ会場で夫婦で歌い出すのとてもよかった!
夫婦でのデュエットも熱いし、歌いながらの攻防もディズニーっぽくて大満足でした。
だが、なぜミゲル歌わなかったのか……。
なんなら他親族のコーラスとかも入れて欲しかった。
つまり、ミゲルの才能見せつけるライブシーンが欲しかったですねぇ。
ウンポコロコも、良かったけれども!
そこが残念でした。
まとめ
タイトルにも、リメンバーミー微妙だなぁって書いたけど、考察書き終わった今では結構大好きになってました 笑
さすがディズニーですね。
実に考察しがいのある、考えさせられる映画でした。
いまから映画見たい人、もう一度見たい人は、
絶対リメンバーミー聴いて、覚えてから見たほうが泣けます!
私もこの記事書きながらエンドレスで聴いてましたが、なかなかのスルメ曲。
最初は微妙な曲だったけど、聴いてるとなかなか良曲ですよ〜〜。